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「漢検を受けてみたいけれど、字って人によって違うよね?」「私クセ字なんだけど、その点考慮
してくれるのかな?」そんな疑問がアチコチから聞こえてきそうですが、漢検の採点基準には
きちんとした決まりがあります。
その採点基準は
1.字種・字体 2.字の書き方 3.読み 4.仮名遣い 5.送り仮名 6.部首 7.筆順
の7つの観点からなっていて、それぞれ細かく定められています。
まず、1.字種・字体ですが、2〜10級は内閣訓令・告示による「常用漢字表」に記載されて
いる漢字が正解となります。また旧字体はたとえ正しく書いていても正解にはなりません。
1級・準1級の場合は、「漢字必携一級」という日本漢字能力検定協会が発行した「標準字体」
「許容字体」「旧字体一覧表」にあるものが正解となります。よって、1級・準1級を受験しようと
する人は、この「漢字必携一級」という本を用意するほうがよいでしょう。
2.字の書き方はくずした字や汚い字は認めないというものです。一字一字丁寧に書くように
心がけましょう。
3.読みは2〜10級は内閣訓令・告示「常用漢字表」によりますが、1級・準1級の場合は
それのみではありません。つまり、「あてじ」という慣用句的なものがあるからです。
4.仮名遣い、5.送り仮名はそれぞれ、内閣訓令・告示の「現代仮名遣い」と
「送り仮名の付け方」となっています。
6.部首は「漢字必携二級」にある「部首一覧表と部首別の常用漢字」にあるものが、
正解とされています。
7.筆順は文部科学省によって告示された「小学校学習指導要領」の「学年別漢字配当表」の
「筆順の手引き」によるものが正解となり、それに記載されていない漢字については「漢字必携二級」
にあるものということになります。
なにやら告示とか文部科学省とか難しい言葉ばかりでちょっと困惑気味かもしれませんが、
基本は、「学校で習ったとおりに丁寧に書く」です。
漢検を解くのが人間なら、漢検の採点をするのも人間です。トメ、ハネまで意識して、
採点者が気持ちよく採点できるように心をこめて書くようにしましょう。
「得意で元気いっぱいなようす」意気揚々。揚々の「々」ってなに!?そうこれが「踊り字」
なのです。踊り字とは漢字なのでしょうか?
正確に言うと、漢字ではなく符号です。同じ文字が繰り返して使われるときに前の文字の代わりに
使うものです。確かに、手書きで難しい漢字を2度書かずに済むので、とても便利な記号ですよね。
漢検ではこの踊り字の使用は認められています。ただし、当然のことながら正しく使うことに
限ります。さきほどの例のように、熟語のかたまりとして繰り返しに踊り字を用いるのはOKですが、
ただ同じを使うからといって熟語のかたまりを無視して踊り字を用いることはできません。
要は正しく使うことです。特に臆することなく、普段どおりに使えば大丈夫ですよ。
四字熟語の意味
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/yojijukugopeji.htm
筆順は漢字のバランスをとるためにもとても大切なものです。特に漢検5級から10級までは
筆順が実際に問題として出題されます。
最近では、50代、60代の人でも漢検に挑戦する人が多く、まずは手始めにと、5級前後から
始められるかたもたくさんいらっしゃいます。
そこで注意していただきたいのが、この筆順なのです。実は、今の50代、60代の方々もしくは
それ以上の方が学校で教わった筆順と現在の筆順が異なるものがいくつかあるのです。
旧字体でも違うところがあるのですが、筆順の場合、形が同じなので余計にやっかいなのです。
今まで数十年書き慣れてきた筆順を捨て、新しい筆順を覚えるのは相当な努力が必要です。
全部が全部というわけではありませんが、易しい級に潜む思わぬ落とし穴です。
もし5、60代またはそれ以上の方で漢検を受験しようと思っている場合は、
筆順に注意してください。
漢検を受験したいけど、今からでは間に合わないかな?いったいどのくらい勉強すればいいの?
特に初めて資格試験を受験する人は不安ばかりが先行してただただあせるばかりです。
漢検はもちろんのこと、そのほかの試験でも「これだけ勉強すれば絶対合格する」という明確な
ものはありません。
もともとの知識の量、漢検で言えば、読書が好きで日常的に本を読んでいるかいないか、国語が
好きか嫌いか、漢検を受験したことがあるかないか、またひとつ下の級をもっているかによって
勉強の効率も時間も大きく違います。
参考程度にとどめておいてほしいのですが、漢検5級から2級を初めて受験している人が必要と
される学習時間は15時間から30時間ほどです。すでに15時間もの差がありますが、中には
試験日前日の数時間で合格してしまう人もいます。
ひとつ下の級を持っている場合は10時間から20時間程度とかなり短くなります。下の級の
問題も出題されるわけですし、一度コツをつかんでいるのでこれだけ早くなるわけです。
準1級と1級は1ヶ月、2ヶ月の勉強では簡単には合格できません。半年、1年かけてじっくり
コツコツ勉強していく人が大半を占めます。
時間にして準1級で100時間、1級で200時間といったところです。200時間なんて、
1日2時間しても3ヶ月以上はかかることになります。
それだけレベルの高いということになりますが、いずれの級にせよ、余裕をもって計画的に
取り組んでいくことが大切です。